義務的「終活」 その3 遺言書の本当の意味『戸籍謄本を集めるのは、大変だ!』

遺言書は、必要です。  遺言書が、必要ない人はいません。  その理由を、実務体験から説明します。

遺言書の作成に必要なもの <戸籍編>

莫大な財産が、ないから。  遺言書なんて、必要ないと思っている人が多いですね。  しかし、遺言書を作る、本当の目的はそれではありません。

① 戸籍謄本が、必要です  

遺言書を作る人は、もちろんですが、相続人の戸籍謄本も、必要になります。  その理由は、だれが相続人かをハッキリさせるためです。  そのルールはただ一つ、戸籍謄本によって確認するからです。 

戸籍を集めるのが、簡単ではありません。  遺言書を作る人の戸籍謄本ですら、生まれた時にさかのぼって集めるのが大変です。  それは、結婚や離婚をすると新しい戸籍になります。  その一つ前の戸籍謄本を、正確に集めるの、相続人にとって困難です

② 相続人の全員の戸籍が、必要です

相続人が決まったら、次は、相続人の戸籍を集めます。  1人や2人とは、限りません。  見たこともない人、前婚の子供たちも含まれます。  その相続人の子供に、相続権が移ってる場合もあります。  連絡がつかない、住所も分からない、相手の素性も分からない状況で、協力してくれるとは限りません。  この交渉には、神経をすり減らします

この手間を、生前に遺言書を作る時にやっておきましょう。  あなたが亡くなった後で、奥さんや子供に負担させるのは、辞めてください

③ 帰化する前の、戸籍が必要です

「生まれてから、現在までの」戸籍謄本が、必要です。  つまり、帰化している場合は、帰化前の戸籍が必要です。  例えば、結婚などで、韓国籍から日本籍に帰化した時は、韓国国籍が必要になります。  韓国の除籍謄本が、必要になります

もちろん、日本語に翻訳しなければ通用しません。  正確で、必要な戸籍が必要です。

④ 韓国の戸籍を、修正する必要もあります  

日本の戸籍は、正確に申請しても、韓国の戸籍は、不正確な場合があります。  結構、多いです。  例えば、出生地(日本の住所)や父母の氏名が、間違っている場合があります。  韓国で結婚してることになっている人今の奥さんと結婚していないことになっている人生年月日が間違っている人も、多いです。

それらを、じっくり丁寧に修正していかなければなりません。  不正確な戸籍は、使えません。  届出をやり直して、正確に修正しなければなりません。  この手間を、亡くなったあとに奥さんや子供に、押し付けることは止めてください

まとめ

亡くなった後に、必要な戸籍謄本を集めるには難しい。  この手間を、遺言書を作る時に、ご自身で行ってください。  このされた、奥さんや子供に負担させないでください。

① 生まれてから現在(死亡)までの、戸籍が必要です

② 相続人の全員の①が、必要です

③ 帰化する前の、戸籍が必要です

④ 戸籍の間違えは、修正しなければなりません

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